タイの果物 チョンプー 和名はレンブ/ジャワフトモモ(ローズアップル?)

チョンプーのアイキャッチ タイの果物

街中の果物屋台には、チョンプー (ชมพู่) が並ぶ季節になりました。品種により違いがあるようですが、乾季の果物ですね。皮を剥かずに、そのまま食べることができる上に、ジューシーで、ほんのりと酸味が含まれているすっきりとした甘味のある果物です。スイカの果肉の密度を高めてサクサク感をプラスしたような食感だろうか?硬くもなくねっとり感もなく上品なサクッとした食感が心地良いですね。

街中の果物屋台のチョンプー
街中の果物屋台のチョンプー

近年国外から持ち込まれた品種やハイブリッドによる新種を含め、商業的に生産されているチョンプーの品種は数多くあるようです。街中でよく見かけるチョンプーは、非常に色の濃い赤色の品種と緑色とピンクが混ざっている品種の2つのグループです。緑色のチョンプーは、目にする機会が減ったように感じます。マンゴーや他のフルーツをみてもタイのフルーツの新陳代謝は凄いですよ。

濃い赤色系のチョンプー
濃い赤色系のチョンプー
緑色とピンクの混合色系のチョンプー
緑色とピンクの混合色系のチョンプー
緑色とピンクの混合色系のチョンプー
緑色とピンクの混合色系のチョンプー

以下の写真は、従来からある赤色系のチョンプー。

赤色系のチョンプー
赤色系のチョンプー

そうそう、日本のイチゴのように品種/名称で商標登録もある様子です。ペッチャブリーのチョンプーペット系の品種は有名で、特にチョンプー ペットサーイルン (ชมพู่เพชรสายรุ้ง) なる品種は甘味が強くチョンプーの中では一番高いとのこと。ペットサーイルンとは「レインボーダイヤモンド」と訳すのかな? ペット (เพชร) は「ダイヤモンド」、サーイルン (สายรุ้ง) は「虹」のこと。赤と緑の混合色系のチョンプーです。

以下の写真は、スーパーマーケットのチョンプーの様子。
上部の品種にはチョンプートーンサームシー (ชมพู่ทองสามสี) と書いてありました。トーンサームシーとはこの品種の作成者の名前からの命名かな? たぶん、人気のあるチョンプータブティムジャン (ชมพู่ทับทิมจันทร์)「月のルビー」と言うと濃い赤色のチョンプーの親戚筋の品種だと思います。
下部の品種はチョンプーペットスアン (ชมพู่เพชรสุวรรณ)「金色のダイヤモンド」と書いてありました。なかなかのネーミングですね。55555 ... たぶん、こちらは前述した高級品のチョンプーペットサーイルンの親戚筋の品種だと思います。

スーパーマーケットのチョンプーの様子
スーパーマーケットのチョンプーの様子

以下の写真が、スーパーマーケットで買ったチョンプートーンサームシーとチョンプーペットスアン。同じ品種の場合、一般的には街中の果物屋台なら品質や扱いが劣るかもしれませんが 50〜60% の値段で買えると思います。今回はチョンプーペットスアンに初挑戦のため買った次第。チョンプーペットスアンは果物屋台では見かけない品種です。

左)チョンプートーンサームシー  右)チョンプーペットスアン
左)チョンプートーンサームシー  右)チョンプーペットスアン

チョンプーの食べ方
皮付きのまま食べますので綺麗に水洗いします。なお、窪んでいる中にゴミ、小さな虫がいることがあるので注意してください。以下の写真は、それぞれを縦に半分にカットした様子。なんと、チョンプーペットスアンには種があるのですよ。

チョンプートーンサームシーとチョンプーペットスアンをカットした様子
チョンプートーンサームシーとチョンプーペットスアンをカットした様子

縦に2または4等分に切り、窪んでいる部分を切り落とします。赤色のチョンプートーンサームシーのスタイルは、中心のふわふわ状の部分も小さな種と一緒に削ぎ落とします。種があるチョンプーペットスアンのスタイルは、種を取り除くだけで良いでしょう。

2種のチョンプー食べ比べレポート
赤色のチョンプートーンサームシーは、甘味がありシャキシャキ感が強いです。甘味の中にほのかな酸味があるかな? 果実の形は従来の円錐形のチョンプーと同じです。

チョンプートーンサームシーをカットした様子
チョンプートーンサームシーをカットした様子

チョンプーペットスアンは、大きな空洞の中に直径にして 1.5cm 程の種があるのです。赤色のチョンプートーンサームシーより甘く、酸味は感じない。シャキシャキ感はチョンプートーンサームシーの方が強いです。果実の形は円錐形のチョンプーよりふっくらと丸みがあります。

チョンプー
チョンプーペットスアンの種の様子

我が家の嫁は赤色のチョンプートーンサームシーが、私はチョンプーペットスアンが美味しいと感じました。

以下の写真は、果物屋台でよく見かける緑色とピンクの混合色系のチョンプー。屋台の売り子は、チョンプータイワン (ชมพู่ไต้หวัน) と言っているが、チョンプーヤックタイワン (ชมพู่ยักษ์ไต้หวัน)「大きな台湾」なる品種だと思います。果実が大きいからヤックなのでしょう。

チョンプーヤックタイワン
果物屋台のチョンプーヤックタイワン

この品種は、台湾種を挿し木したハイブリッドにて誕生したようです。生産効率が非常に良く、一年中出荷もできるらしい。そのため、最近は市場への流通量も増えているのだろう。屋台相場でキロあたり 60 〜 80バーツだと思います。今回は6個入りで 65バーツで購入。
柔らかい甘味があり、サクサクの食感で口の中が果汁で満たされる感じですね。果実の形は従来の円錐形のチョンプーと同じです。

カットしたチョンプーヤックタイワンの様子
カットしたチョンプーヤックタイワンの様子

なお、私は上記の2種の方が上だと感じました。機会があれば、品種違いのチョンプーの食べ比べも面白いですよ。

チョンプーヤックタイワン
チョンプーヤックタイワン

かつて人気のあった緑色のチョンプーの品種は姿を消した感じですが、新しい緑色系の品種の栽培が始じまっています。ハイブリッド種のチョンプーキアオアンパン (ชมพู่เขียวอำพัน)「緑の琥珀」や台湾種と思われるチョンプーキアオモーラゴット(ชมพู่เขียวมรกต)「エメラルドグリーン」と言う品種。

こぼれ話
スーパーマーケットでは、チョンプーは「Rose Apple」と書いてあるのだが ...
チョンプーについて調べていたら、タイ語の格式張った資料の中の英語表記は、ジャワアップル「Java Apple:Syzygium samarangense」なのだ。なお、ローズアップルとは「Rose Apple:Syzygium malaccense」で Malay Apple と同意Java AppleRose Apple は同じではないのだ。
Wikipedia の「Syzygium samarangense」(= Java Apple) の文頭には ...
「Not to be confused with Malay apple (Syzygium malaccense), or the water apple (Syzygium aqueum).」の文字。
英語、タイ語、日本語の順でまとめてみると ...
Java Apple/Wax Apple = チョンプー・ケンレン (ชมพู่แก้มแหม่ม) = レンブ/ジャワフトモモ
Rose Apple/Malay Apple = チョンプー・マミャオ (ชมพู่มะเหมี่ยว) = マレーフトモモ
ジャワアップル(花は黄白色?)の果実は円錐形、ローズアップル(花は赤色?)の果実は丸みがある卵形。そして、ジャワアップルには種が無いまたは小さい種があり、ローズアップルには大きな種がある。一般的に街中で売っているチョンプーは、ジャワアップル/ワックスアップルの仲間のようだ。
とのことで、チョンプーの英語表記は「Wax Apple/Java Apple」ではなかろうか?との話。
なお、街中では見かけませんが、チョンプー・マミャオ (Malay Apple) の品種の栽培も行われているようだ。

興味のある方は、自身で調査のこと。「ชมพู่ 」を英訳にかけると「Rose Apple」、だから引っ張られて和訳も「ローズアップル」に変換されるのだろう?