サンカヤーファクトーン (สังขยาฟักทอง) のサンカヤー (สังขยา) とは、タイスタイルの「カスタード」、ファクトーン (ฟักทอง) とは「カボチャ」のこと。
その作り方をざっくり説明すると ...
まず、丸いままのカボチャの頭部に四角または丸くナイフを入れて中の種とワタを取り出します。次に、アヒルの卵 、ココナッツミルク、パームシュガー、香り付けのパンダンの葉などで作ったカスタード液をカボチャの中に流し込みます。そして、蒸し鍋でカボチャごと蒸し上げて完成。サンカヤーファクトーンとは、丸いカボチャをそのまま器にした蒸しカスタードプリンなのです。
さてさて、最近流行りのスタイルは、可愛いミニサイズのカボチャを使ったサンカヤーファクトーン。そのため、カボチャの姿のままで売ることができるようになりました。以前は大きなカボチャで作ったサンカヤーファクトーンを一人前毎に切り売りしていたのです。
以下の写真、ミニカボチャの直径は8cm程度なので、直径 10cmのプラ容器にスッポリ収まっています。見た目のインパクトが半端ないのです。

以下の写真も屋台で売られているミニカボチャのサンカヤーファクトーンの様子です。

以下の写真がカットした様子。上に乗っているトッピングはフォイトーン (ฝอยทอง) です。


ところで ...
このミニカボチャは、ファックトーン・イープン・ミニ (ฟักทองญี่ปุ่นมินิ) と呼ばれています。一部のスーパーマーケットでも売っています。

以下の写真は、ミニカボチャとタマネギとの対比。タマネギより一回り程大きいサイズです。

ファックトーン・イープン・ミニは、美味しいカボチャですね。ココナッツミルクの蒸しプリンとカボチャの甘味と食感のハーモニー、美味しいデザートです。
そうそう、もちろん今でも大きなカボチャで作ったサンカヤーファクトーンも売っています。

こぼれ話
ファックトーン・イープン (ฟักทองญี่ปุ่น) のイープン (ญี่ปุ่น) とは「日本」のこと。日本のカボチャの意味。以下の写真はスーパーマーケットのカボチャ売り場の様子。
[上側] 肌がつるつるなカボチャが日本カボチャ
[下側] 肌がゴツゴツなカボチャがタイ固有のカボチャ

なお、タイの代表的なカボチャ料理には、カボチャのレッドカレーのゲーン・ファックトーン (แกงฟักทอง) や卵入りカボチャ炒めのパットファクトーン (ผัดฟักทอง) があります。また、蒸しプリンのお菓子と言えば、カオニャオサンカヤー (ข้าวเหนียวสังขยา) があります。参考まで。。。
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