タイ料理 串打ちムートート屋台(最近の流行りのスタイル)

ムートート タイ料理

ムートート (หมูทอด) のムー (หมู) は「豚肉」、トート (ทอด) は「油で揚げる」の意味。ムートートとは、細切りの豚肉に醤油やナンムラーベースの下味を付けて、油で揚げた豚肉料理の総称です。
最近のこと。串打ちスタイルのムートート屋台を目にする機会が増えています。ムートート・シアップマーイ (หมูทอดเสียบไม้​) と呼ぶようです。シアップマーイ (เสียบไม้​) とは「串打ち」を意味します。

串打ちスタイルのムートート
串打ちスタイルのムートート

ムーピン屋台ほど多くはないのですが、豚肉好きのタイ人ですので、街中にはムートート屋台もそれなりの数があります。特に、通勤時/通学時をターゲットにしたムートート屋台は多いですね。
ただし、串打ちスタイルではない、従来スタイルの屋台がほとんど。

まず、従来スタイルのムートート屋台とは ...
以下の写真が、従来スタイルのムートート屋台の様子です。

従来スタイルのムートート屋台の様子
従来スタイルのムートート屋台の様子

なお、ムートートには肉の部位や作り方の違いで幾つかの種類があるので、好みのムートートを選択できます。

好みのムートートを選択できます
好みのムートートを選択できます

ムートート屋台は、基本的にもち米のカオニャオとセットで販売。タイ語で、カオニャオ・ムートート (ข้าวเหนียวหมูทอด) と呼びます。そして、テイクアウトが基本。
以下の写真のように紙で包んだ状態のお持ち帰りが多いですね。プラ容器入りは少ないと考えるべきでしょう。

紙で包んだ状態のお持ち帰りが従来スタイル
紙で包んだ状態のお持ち帰りが従来スタイル

以下の写真は、紙包みを開いた様子。フォークが付かないので手で食べるのが基本なのです。なお、タイのカオニャオの食べ方は、口に入れる量のカオニャオを指でつまみ取り、指先で揉んで形を整えてからから食べるのが基本ではあるのですが ...

従来スタイルのムートートのテイクアウトの様子
従来スタイルのムートートのテイクアウトの様子

そして、流行りの串打ちスタイルのムートート屋台とは ...
ムーピン屋台のように、串打ちムートートとカオニャオは分けてポリ袋に入れ、さらに手さげ袋に入れてもらえるので、歩きながらでも食べようと思えば可能なのです。紙で包んだムートートは、紙を広げるスペースが必要ですが、手軽に何処でも食べることができるのですね。革命かな? 55555 ...

流行りの串打ちスタイルのムートート屋台
流行りの串打ちスタイルのムートート屋台
ポリ袋入りのカオニャオ
ポリ袋入りのカオニャオ

串打ちスタイルのムートート屋台の中には、薄く衣を付けたタイプ、素揚げのタイプ、肉の部位違い、味違い、干し肉タイプなどと幾つかの種類がある屋台があります。

種類違いの串打ちムートート
種類違いの串打ちムートート

好みがあるとは思いますが、お薦めは豚バラ肉でしょう。脂身の甘さが何とも言えません。なお、干し肉タイプも面白いかな? 細切りにして天日干しした豚肉のムートートは、ムーデートディアオ (หมูแดดเดี่ยว) と言います。イサーン地方で人気のあるスタイルですね。

豚バラ肉のムートート 脂身が最高!!
豚バラ肉のムートート 脂身が最高!!

つけダレ (ナムチム:น้ําจิ้ม) がなくても十分に美味しいのですが、今回は、別売りのジェオボン (แจ่วบอง) なるナムチムも一緒に買ってみました。ジェオボンとは、イサーン地方の定番のナムチムです。作り手毎にいろいろなレシピがあると思いますが、一般的にはパラー (ปลาร้า) をベースに、クロック (ครก) で叩いた唐辛子とニンニク、ガランガルやレモングラス、シャロット、コブミカンの葉などの香味野菜を混ぜ合わせたペースト状のナムチム。タマリンドや砂糖を加えたりも。。。
パラーとは、魚醤のナンプラーやナムパラーを作る材料になる「塩付けして発酵させた魚肉」のこと。

イサーン地方の定番のナムチム ジェオボン
イサーン地方の定番のナムチム ジェオボン

串打ちムートート、今のバンコクの相場で一本 10バーツ。ムーピンとは違い、醤油系の親しみやすい味です。ビールのお供にも最高です!
串打ちムートート屋台、見つけたら是非、挑戦してみてください。