サイクローク (ไส้กรอก) はソーセージ、イサーン (อีสาน) はイサーン地方の意味。サイクロークイサーン (ไส้กรอกอีสาน) は、豚のひき肉に炊いたご飯やもち米を入れて作るイサーン地方の発酵ソーセージです。そうそう ... サイクロークイサーンは辛味のないソーセージです。
サイクロークイサーンはイサーン料理店でも食べれますが、何と言ってもサイクロークイサーンの醍醐味は焼けた肉汁の香りが漂う屋台でしょう。一度でも美味しいサイクロークイサーンを食べたことがあるなら、その香りの誘惑に、ついつい誘われてしまいます。ほんのりとある酸味、香ばしい香り、そしてパリッパリッとした焼けた皮の食感、「あっちちー」と言いながら口にほおばるサイクロークイサーンが最高なのです。
サイクロークイサーンの基本的な作り方は、豚のひき肉、炊いたご飯、ニンニクなどの香辛料を良くこねて味付けし腸詰め、その後1日〜2日間発酵させます。その他の具材には、春雨(ウンセン)もあります。それらの具材の割合と発酵期間で風味や酸味が違ってきます。春雨(ウンセン)入りのもの、ご飯が多目のもの、酸味がキツイもの、塩味がキツイもの ... があるので、好みの分かれるところです。そのため酸味や具材の違いでサイクロークイサーンを種類分けして売っている屋台もあります。なお、酸味や塩味がキツイと感じてもトッピングのキャベツと一緒に食べることで美味しいハーモニーを奏でる場合もあります。我が家の嫁は酸味がキツイ春雨タイプのサイクロークイサーンが好きらしい。私はほんのり酸味のご飯タイプが好きなのです。

以下の写真は、サイクロークイサーンの屋台で多く見られる2連串打ちタイプです。長いサイズの1連串打ちタイプもあります。

サイクロークイサーンの一般的なトッピングは、キャベツのざく切り、生姜のスライス、生唐辛子です。サイクロークイサーンとこれらのトッピングの相性は最高なのです。

キャベツのざく切り、生姜のスライス、生唐辛子
今回ついつい誘われて買ったサイクロークイサーンの屋台では1本 12バーツ、だから5本セットで 60バーツ。この屋台にも春雨タイプがあるとのことでしたが、焼いた春雨タイプの準備ができていないとのこと。味見して美味しかったのでご飯タイプのサイクロークイサーンを 10本買いました。

色の違いが分かりかりますよね
なお、サイクロークイサーンのお店は、良くフードフェスにも出ています。以下の写真は、フードフェスに多いと思われるサイクロークイサーンの販売方法です。串打ちせずに丸い球状の数珠つなぎの状態で見せるタイプ、それを1個づつ切り離して山積みした状態で見せるタイプもあります。最近はあまり見かけませんが、数珠つなぎの状態のサイクロークイサーンをぶらぶらさせながらのひき売り屋台もあります。



以下の写真は、屋内のタラートで買ったサイクロークイサーン。見分けがつき難いですが、油で揚げたサイクロークイサーンなのです。サイクロークイサーン・トート (ไส้กรอกอีสานทอด) と言います。トート (ทอด) は「油で揚げる」意味。屋内では、炭火で焼けないから油で揚げていると想像できますよね。このサイクロークイサーン・トートも美味しかったですよ。

貴方も美味しいサイクロークイサーンに出会えると良いですね。
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