タイのお菓子 ロティサイマイ(絹糸飴の春巻き)

ロティサイマイタイのお菓子

ロティサイマイ (โรตีสายไหม) とは、細い糸状の飴菓子をクレープのような生地で巻いて食べるお菓子です。ロティ (โรตี) は「クレープのような生地」をサイマイ (สายไหม) は「糸状の飴菓子」を指します。「ロティとサイマイ」で、ロティサイマイなのです。なお、サイマイ (สายไหม) とは「絹糸の束」の意味。細い糸状の飴菓子を「絹糸の束」に喩えた表現です。ロティサイマイ は、アユタヤが本場ですが、バンコクでも街中の屋台やフードフェスなどでよく見かけることができます。甘さ控えめで大好きなタイのお菓子の一つです。

細い糸状の飴菓子のサイマイは、一般的には事前に袋詰されています。このサイマイは、アユタヤのメーカーから仕入れているようで、アユタヤのロティサイマイの店名の入った袋をそのまま使っている場合もよく見かけます。
サイマイは飴生地を手で延ばして作るのです。まずは飴生地で1重の輪を作り、その輪を延ばし重ねて2重の輪にし、さらに延ばし重ねて4重の輪にし、さらに ... よは、2のn乗で飴の糸が増ていきます。最後は、67,108,864 本の糸になるらしい。

ロティサイマイ
ロティサイマイの屋台

次に、クレープのようなロティは、専用の焼きプレートを用いて、その場で焼いているお店が多いですね。ロティは白色や着色されたものがありますが、緑色が多いかも。時々ゴマが入っている場合もありますね。
以下の写真は、ロティを焼いている風景ですが、焼き上がりが非常に早いですね。向こう側が透けて見えるくらい薄いですよ。55555 ...

ロティサイマイ
ロティ用の焼きプレート

ロティは、薄い平焼きパンを意味するインド系のロティ (Roti) からの呼名かな? しかし、潮州系中華の「薄餅:ポーピア (poh-pia) 」の皮だと思うのだが?? タイ語でポーピア (เปาะเปี๊ยะ) とは「春巻き」のこと。タイの「春巻き」の源流は、潮州系中華の「薄餅」なのですよ。揚げ春巻きの皮をタイ語でペン・ポーピア (แป้งเปาะเปี๊ยะ) と言います。
以下の写真は、ペン・ポーピアとロティサイマイのロティの両方を作っている屋台の様子です。ロティとは「春巻きの皮」なのでは??

ペン・ポーピアとロティサイマイのロティの屋台
ペン・ポーピアとロティサイマイのロティの両方を作っている専門屋台

その場で焼いたロティと袋詰されているサイマイをセットにして売っているのが一般的。

ロティサイマイ
ロティとサイマイのセット

ロティサイマイの食べ方は至って簡単。ロティで好きな量のサイマイをクルッと巻いて、または春巻きを作るように包んで、かぶりつくだけ ... なお、私からのアドバイス。入っているロティの枚数とのサイマイの量とのバランスにご注意あれ!

ロティサイマイ
ロティに好きな量のサイマイを包んで...

サイマイも飴色の他に緑色、紫色、黃色、ピンクなどに着色されたものがあります。

ロティサイマイ
色付けしているサイマイもあります’

今回は、セットで 40バーツ。まだ、食べたことが無い方、お試しあれ!!

以下、タイの人気ユーチューバー MOJIKO のサイマイの作り方の紹介動画。アユタヤの有名店の動画ですので参考まで。

こぼれ話
なお、タイには、ロティ (โรตี) なる別なお菓子もあるのでご注意あれ。パンに近い生地を薄く伸ばして、油やタイの黄色いマーガリンで焼き上げ、そしてタップリの練乳をかけた甘いお菓子。街の至るところに屋台があり、インド系の方の屋台も多いですよ。このお菓子は、間違いなくインド系のロティ (Roti) でしょうね。
以下の写真のロティは緑色です。さらにサイズも普通のロティの2倍はあります。あまり見かけないロティです。

ロティ
緑色のロティ

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